先日出張で東京へ行きまして、それはもう大変な目に遭いました。「早速PowerBookの出番が!」とうきうき気分でスーツケースにパソコン用具一式を詰めました。夜遅くまで素材集やソフト、データの移行、仕事の段取りをした甲斐があったというもの。
もちろん「全室ブロードバンド環境完備」のホテルに決めましたとも。多少荷物が重くったって全然平気。
昼の仕事は無事終わり、夜遅くにホテルにチェックイン。いそいそとPowerBookを取り出し、部屋を見回します。さて、接続ケーブルはどこかな? 一通り探したのですが見あたりません。
そこでフロントに聞いてみると「全部出てまして」とのこと。出てるって何が? 「モデムやケーブルが」え? どういうこと?
2004年オフ会の時に全国各地のホテルに宿泊しましたが、「ブロードバンド接続」をうたっているホテルはすべて部屋にケーブルがありまして、ジャックに差し込んで、はい、ネット接続! だったんですよ。または無線LANとかね。
ですがこのホテルではなんとモデムを各部屋に貸し出す方式だったんです。それにあれだけ「全室ブロードバンドですよね」って確かめたのに、全室分モデムがないし、当日になって全部借りられてますって何なんですか!
前もって書いてあったブログのコラムはネット上のMovableTypeに保存してあったんです。仕事も資料もネット上。メールチェックもできません。普段なら出張だと関係者に事前に言っておくのですが、モバイルできることを疑っていなかったのでえらいことに。
ネットカフェに行こうにも深夜。よりによって雪も降り始めました。ホットスポットもサイトで調べられないのでどこにあるのやら。第一雪の降る深夜に女性が一人で歩くのは危険だし寒い。
せめて関係者に携帯で連絡を取ろうとしたのですが「閑静な環境」とサイトに書かれていたとおりアンテナが一本しか立っていません。しかも仕事で頻繁に使っていたので電池切れ寸前。ガチガチ歯を鳴らしながら、凍えるような窓際で電話をかけますが運悪く全くつかまりません。仕方ない諦めよう。
そして前日に書いたブログの内容が内容でしたし、掲示板が荒れそうな雰囲気だったので(書き込みは携帯にメール転送されますが携帯からの書き込みはできないのです)、夜中に妹をたたき起こして代わりに書き込んでもらうことに。
しかし電波状況が最悪で、何度も切れるし、音声がよく聞こえないし、電池は切れそうでピーピー鳴るしで焦る焦る。妹にも申し訳なかったです。
結局私はただの鉄の塊を新幹線で運んだだけでした。帰り道、スーツケースの重かったこと。疲労困憊して家に帰ってやっとこさネットに接続をすると、「早く更新してください」「画像加工の仕方が分かりません」というクレクレ君と教えて君からメールが届いていました。あははは……。はあ……。
でも失敗すると新しいことを学ぶものです。私の口癖は「勉強になった」。この言葉をつぶやくとちょっとだけ得した気分になれるんです。プチポジティブシンキング。
【今回得た教訓と今後の方針】
●ホテルに泊まる時は、しつこいくらいにネット環境を確認する
●たとえノーパソ・携帯持参でも、出張時は事前に関係者にその旨を伝える
●出張時は無理にサイト更新をしない
●掲示板の書き込みには基本的にレスをつけない。つけるときは気が向いた時だけ。
●性格の合わない人には関わらない
以上。うむ、勉強になった。【麻理】
追記1
読者のしみずさんから「ホテルの部屋の電話回線を使えばダイヤルアップでインターネット接続することが出来ますよね」というご指摘をいただきました。
そう、最悪その手があったのですよね。仕事上の何十メガというデータはダウンロードできないけど、連絡ぐらいならなんとかなったはず。ブロードバンドでなければという思いこみと気が動転していたんですねえ。
追記2
読者のBLACK_OXさんから「オフィスなどでビジネスフォンを引いているところは、パソコン内臓のモデムではかからなかったと思いますし、ホテルでもデジタル交換機を使っているところも同様だと思います」というご指摘をいただきました。そこまで確認していなかったのですが、ホテルはビジネスフォンかもしれませんね。
また「光ケーブル線は各部屋にはきているが、ひと部屋ごとにモデム(ONU?)とケーブルを貸し出して、それらを繋げるというなんとも不思議なホテルですね」とのこと、本当にそうですよ。全く信じられません。夜中に何度もフロントになんとかして欲しいと訴えたんですけどねえ。いい教訓になりました。
BLACK_OXさんに教えて頂いたサイト「旅行中のメール・インターネット接続」は大いに参考になりました。
今日のサイト
奇人発見伝(※リンク切れ)
意外な人物が取り上げられてあって面白いです。勉強になるなあ。