「頭がよい」って何だろう? 頭が良くなりたかった私の思い出


ある記事について読者の方からのメール。私にも悪いところがあったのだなあと反省しましたが、あまりの悪口雑言にへこみまくりです。最近メールチェックが辛い。私はその方のおっしゃるように「偉そうにしている」つもりはなく、また自分が「鋭い」などとは考えてはいません。

「学校の成績は良かったですか」と言われれば、私は「はい」と答えます。でもそれはマシンのようにひたすら不眠不休で勉強し続けて、教科書を丸暗記していたからです。でもこういうのって「鋭い」「頭が良い」とは言わないのではないでしょうか。

私は子どもの頃から頭が良くなりたいと切実に願っていました。本当に頭の良い子というのは、あまり勉強しなくてもすぐに覚えてしまう記憶力と、一を聞いて十を知るというような抜群の理解力がある子どもだと思います。

私の妹は「頭の良い」子どもでした。小学校の知能テストでは妹は異常に高い知能指数を示しました。私が常に勉強し続けていたのに対し、妹が机に座って勉強している姿をまったく見たことがありません。教科書も学校に置きっぱなし。宿題もぎりぎりまでやりません。

客観的に見ても彼女は勉強が好きではないのだなあと思いました。それでも私よりもはるかに成績は良く、いったいどうしたらああなれるのだろうと不思議でした。

大学に進むとずばぬけて優秀な人がごろごろいました。CPUからメモリの容量からOSまで、桁違いに高性能のコンピュータを搭載しているような人。そんな教授や学生を見ると胸がしめつけられるような悲しい気持ちになりました。どうして私は彼らのような頭脳を持っていないの?

大学の卒論・卒研には「言語習得、自動翻訳、人工知能、フレーム問題」といった、学習に関するテーマを選びました。

私の場合はひたすら量をこなすという方法でなんとか良い成績を取れていただけなので、優秀な頭脳に対しての劣等感が非常に強いかったんですね。機械によって学習効果を上げる方法はないだろうかと模索していたのです。

結局私はその方面には進みませんでした。今の生活にはとても満足していますが、今でも「知能とは何か」「知能は遺伝か後天的なものか」「頭が良くなる方法はあるのか」「脳はどこまで分かっているのか」などは最も関心を持っているテーマです。

本を読んだりネットで調べ物をする程度ですが、趣味的に勉強する楽しさもあるんだなあと気づきました。私はこの脳と肉体を持って生まれました。人をうらやんだって仕方ないです。私は人の何倍も機械のようにがむしゃらに頑張るしかありません。

頭に詰め込んだ情報は将来きっと役に立つと信じています。【麻理】

読者のxiaolinさんから教えて頂いた本。知能とはなにかに関する楽しいエッセイ。

今日のサイト

Pocket Fancy(※リンク切れ)

このサイトや数々のソフトウェアなど作られたmepon(みーぽん)さんは小学生。彼女のような人が本当に頭の良い人だと思います。

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