「外見」それとも「中身」?『自分の顔が許せない!』(中村うさぎ・石井政之)

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自分の顔が許せない!
自分の顔が許せない!』は、中村うさぎ氏と石井政之氏による「人間にとって顔とはいったい何なのか?」について意見を闘わせた異色の対談集です。人は外見? それとも中身?

病気になって精神的にこたえたのは、顔のアトピー性皮膚炎です。一時期は家族にぎょっとされるほど容貌が変わってしまったんです。髪の毛が顔に触れると刺激で悪化するため、退院後に髪を切りに行ったのですが、担当の美容師さんが一瞬私だと分からなかったぐらい。現在も治療中です。

休み中に手に取ったのが『自分の顔が許せない!』という本です。著者は作家の中村うさぎ氏とジャーナリストの石井政之氏

中村うさぎ氏はここ数年、美容整形を自らの身体に施して、女性の美と社会問題に関するレポートを発表し続けています。また石井政之氏は顔の右半分に生まれつきの大きな赤アザがあり、全身火傷、サリドマイド被害者など、身体に目立つ特徴のある人々を取材したノンフィクション作品を書いています。

美しさと醜さ、化粧と美容整形、性同一性障害、マイケルジャクソン、神戸児童殺傷事件、東電OL事件……抽象的な事柄から話題となった大きな事件まで、「顔」というテーマで結びついた様々な事柄がポンポンと飛び出します。

最も興味深かったのは最終章「身体が違うと文化が異なる」です。自分の持つ身体によって思想が形作られるという石井氏の考えです。

石井氏は「ジャイアント馬場の2メートル9センチの身体から出てくる言葉は、やっぱりでかい男の悲しみだった(中略)それは、どんなにすばらしい実績をあげても、『あいつはブスだ』で終わっちゃう林真理子の悲しみと似ているところがありますね」と語っています。

確かに、もし彼らが全く別の肉体を持っていたら、同じ人生も歩まなかっただろうし考え方も違っていたはずです。よく「外見か中身か」と言いますが、外見が中身を作り、中身が外見を作りで、両者はお互い絡み合っていて切り離せないものと言えますね。

以前お世話になった病院の先生が「病気の人は、健康な人よりも多くのものが見える」とおっしゃっていました。うん、まあそう考えるとこの本を読むきっかけにもなったし、なんだかお得な気もしてきますね。

ところで私は中村うさぎ氏の「ぶっちぎり&ぶっちゃけキャラクタ」が好きなのですが、本書ではちょっとおとなしめの印象。やっぱり女性が顔について語る時は遠慮が出てしまうんでしょうか。いつものうさぎ節を期待していたのでちょっと残念。【麻理】

美容整形写真(手術前・手術後)を見ると、すごく美人になっていて驚きました。奥菜恵ちゃんにそっくりなんだもん。

今日のサイト

ProcreoFlashDesign Laboratory 回る人影 -錯視-

あれ、途中で急に逆回転になったよ? 不思議〜。他の人と一緒に見て、いつ逆回転になったか聞いてみよう。

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