魅力的な密室・『硝子のハンマー』(貴志祐介)を読みました

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硝子のハンマー
密室」。なんて魅力的な言葉でしょう。誰にも侵入できない部屋。誰も脱出できない部屋。そこで人が殺され、物が盗まれ、血なまぐさい事件が起こったりするのに、ミステリファンは胸をときめかせます。探偵と犯人の頭脳の闘いに興奮せずにはおれないのです。

貴志祐介氏の『硝子のハンマー』はミステリファンが「よっ、待ってました!」と声をかけたくなる本格ミステリ、それも正統派・密室ミステリなのです。

ミステリを読まない方にご説明しますと、本格ミステリとは、犯人が仕掛けたトリックを探偵が理論的に解き明かす手法の推理小説です。

以前は古くさいとファンに見捨てられていたのですが、80年代後半に島田荘司氏を中心とする新本格派が現れ盛り返しました。でも最近のミステリというジャンルでは叙述トリック(物語の文章自体にトリックがしかけられているもの)が人気なんです。新本格派ファンの私としてはちと寂しい。

ミステリファンというのは海原雄山並にネタにうるさいんですよね。でも本作なら、「あいたた、やられた」と虚を突かれるはず。

あるテナントビルの最上階。介護サービス会社ベイリーフ社長が撲殺された。暗証番号式エレベータ、監視カメラ、警備員、社員の詰めているオフィス。厳重なセキュリティを犯人はどうやってかいくぐったのか? 美人弁護士の青砥と元泥棒のセキュリティコンサルタント榎本の探偵コンビが真相に迫る。

貴志祐介は『十三番目の人格-ISOLA-』『青の炎』『黒い家』と、そんなに多作でもないのに3作も映画化されている売れっ子作家。『青の炎』では二宮和也君、松浦亜弥ちゃんが出演してましたね。

元生命保険会社員という経歴を生かした『黒い家』なんかもう、一級のホラーですよ。大竹しのぶ主演の映画もむちゃくちゃ怖かったなあ。ホント多才な人です。

一つ貴志祐介ものの欠点をあげるとすると、犯人の方が探偵よりも魅力的すぎることでしょうか。後半部の犯人の視点から描かれた物語では、犯罪者なのに頑張って欲しいと応援してしまうんですよ。

ちなみに私も以前、ミステリに憧れて「幻想画廊」のギャラリーに第二の隠しページを公開していました。アクセス解析によると第一関門を突破された方は500名以上いらっしゃったのですが、最終関門まで突破された方はお一人だけでした(この顛末はこちらのページで)。

またアップしてほしいというご要望が多いので、修正・改良した後また公開したいです。やっぱり密室トリックは面白いですよ。【麻理】

徹底的に取材をして書くというスタイルなので、セキュリティに関する知識を得るという読み方もできる。私の家はかなり念入りなセキュリティシステムがあるのだが安心はできないと感じた。

今日のサイト

:: urchin rock : professional underwater photography ::

水の中のベイビーたち。楽しそうだなあ♪

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