京極夏彦原氏作の映画『姑獲鳥(うぶめ)の夏』を見に行きました

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姑獲鳥(うぶめ)の夏
やっと『姑獲鳥の夏』を見に行ってきました。小説を読んでいた時にあやふやだった、建築物、服装などのイメージがはっきりとしたので、他のシリーズを読むのに大いに役立ちそうです。

ストーリーがどうの、キャスティングがどうのというコメントは多分他のブログで読めると思いますので、ちょっと別のことを。

みなさんも同じだと思うんですが、小説を読むときって頭の中でその光景をイメージしながら読みますよね。

京極夏彦の「妖怪ミステリシリーズ」は昭和20年代後半から30年代にかけてが舞台になっていますが、想像するのがとても難しいんですよ。私にとってこの時代の風俗に関する情報が極端に少ないからなんです。

まだね「平安貴族の屋敷」「織田信長の安土城」「江戸時代の団子屋」などを想像する方が楽。というのも時代劇やら映画やらでこのあたりの時代を扱った作品が多いからです。戦後日本が復興し始めるぐらいの一般庶民の生活っていうと西岸良平の『夕焼けの詩・3丁目の夕日』ぐらいが私の情報源でして。

現代の映画人がこの時代の庶民の生活を描くのは難しいと思うんですよ。若いスタッフはまだ生まれていないから詳しく分からないけど、その時代を生きた視聴者はたくさんいるので、下手なもの作ってしまえば抗議が殺到しますからね。戦争中の風俗の資料はきっと多いのでしょうが、昭和20年代後半ぐらいの考現学的な資料は少ないんじゃないかなあ。

それがこの映画を見たら今まであやふやだったイメージが、スパーンときれいに整理・再構築されたんです。昭和20年代後半の池袋の警察署、レトロな榎木津ビルヂング、敦子の勤める雑誌社、「●●邸」と呼ばれるようなお屋敷、人々の服装、食事風景……。ああ、こんな風だったんだなあと。

それになんと言っても素晴らしいのは、古本屋「京極堂」のセット。蔵を改造して造られたという古書店の風景はまさにどんぴしゃ。映画の「京極堂」のモデルは、知り人ぞ知る神田・神保町の「大屋書房」なんですよ。古書の書名を紙に書いて挟むディスプレイ法は大屋書房そのもの。画面に登場する稀覯本はビブリオマニアなら「ああ、あれだ!」と気づくおなじみのものばかり。マニアックな本好きは必見です。

それにしてもこの映画でもっとも私を戦慄させたのは、原田知世です。1967年11月28日生まれってことは37歳。シワのないツルツルお肌の綺麗なこと!

映画館の巨大スクリーンのドアップに耐えられる37歳女優って彼女くらいじゃないかしら。妖艶な着物姿は40代前半にも、またあどけない笑顔は20代前半にも見えます。年齢不詳。まさに「時をかける少女」。一番の妖怪は、原田知世ってことで。【麻理】

京極堂シリーズの第一巻。20ヶ月もの間子どもを身ごもっている女性の噂から始まる惨劇。ミステリ界を活性化させた名作。

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