目撃者になりたい2・なぜ当事者が事故や事件をあまり覚えていないのか?


事件・事故に遭ったときよく覚えている人あまり覚えていない人がいるのですが、それはなぜでしょう? 先日掲示板にQTGさんから興味深いご意見をいただきました。ご友人がひき逃げの現場に居合わせたものの、動揺のために車が何色だったかも覚えていなかったのだとか。

目撃者になりたい・なぜ事件の目撃者は絵がヘタなのか?
知人に、おそろしくクルマに詳しい男性がいるんですよ。A級ライセンス取得、毎月買うクルマ雑誌は10冊以上、スポーティなクルマが好きでしょっちゅうドライブにでかけています。受験勉強並みにクルマ雑誌の情報を暗記しているという「クルマ男」。

(昨日の記事の続き)私が高校生から大学生の頃、どういうわけか事件・事故に遭遇してばかりという時期がありました。あんたは名探偵コナン君かって。一度は、交差点で居眠り運転の大型トラックが正面から突っ込んできて、私の乗っているクルマに体当たりしたことも。危うく死にかけました。

これまで2度、警察に目撃者・当事者として証言をしたことがあるのですが、どちらも詳細に刑事さんに話すことができました。ただ私が冷静だったかというと全くの逆。「恐怖のあまり」写真のようにその光景が目に焼き付いてしまったのです。

子どもの頃から体の弱い私の唯一の武器は「脳」。身体に頼ることよりも頭に頼る傾向があるので、恐怖を味わったとき、脳がフル回転してしまうんですよ。激しく動揺しているからこそきっちり記憶してしまう。そしてあまりに怖すぎて「大丈夫。私は大丈夫」と何度も頭の中で情景を反芻するので、べったりと脳に貼りついていつまでもとれないのです。

記憶は「記銘」→「保存」→「想起」の過程を経ます。記憶とは、生きるための技術なんですね。危ない目に遭ったときにすぐに忘れてしまったら、また同じことが起こるかもしれない。危険を回避するために記憶するのです。

しかし自分の心を衝撃から守るために記銘、保存」できても、想起」できないということもあります。思い出すと精神が耐えられないからです。

だから「ショッキングな体験だからしっかり記憶している人」と、「ショッキングな体験だからこそ上手く思い出せない人」とに分かれるのではないでしょうか。

目撃者の性格や職業、記憶力などによっても違ってきます。全く思い出せなかったり、記憶違いをしていることもあるし、また逆に、目撃証言による犯人の似顔絵が逮捕の手がかりとなったというケースも。

例えば数年前のニュースで、事故を目撃した画家の描いた似顔絵が非常に良く似ていたために、犯人がすぐに捕まったということもありました。この場合は才能が役立ったんですね。

もう事件・事故はこりごり。目撃するなら幻の生物や怪奇現象、UFOや宇宙人にしてほしい。腕が生かせますからね。でもアブダクション(宇宙人による誘拐)は勘弁。【麻理】

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私の妹、学生の頃から勉強してるの見たことない。なのにガリ勉してる私より成績良かったよ。
(´・ω・`)ショボーン

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